今回は、体重管理をしたい犬におすすめのドッグフードランキングや体重管理が必要な理由、体重管理用ドッグフードの選び方など幅広くご紹介します。
愛犬の体重管理は健康維持において非常に大切ですので、日々愛犬の体を観察してしっかりと対策を行ってあげましょう。
なぜ犬は肥満になるのか

犬が肥満になる主な原因は、運動不足と必要量を上回る食事の摂取です。
犬も人間のように生活習慣病があり、この病気は肥満に大きく関わり合っています。
なかでも食事に関しては、既存のドッグフードだけでなくおやつの与えすぎが肥満を引き起こす原因になっていることもあるので、おやつの量も全体の食事量の2割以内(ダイエット中の犬は1割以内)に抑えることが大切です。
肥満防止のため体重管理が必要な理由
肥満は万病のもととも言われていますが、具体的には糖尿病や脂肪肝、椎間板ヘルニアや変形性関節症、気管虚脱や心不全など数多くの病気の発症リスクを高めます。
また、既に心臓や四肢・関節、呼吸器官などに疾患がある犬の場合、体への負担も大きくなるため体重管理には細心の注意を払わなければいけません。
肥満気味の犬は、飼い主さんがしっかりとダイエット対策を行えるよう心掛け、運動量やドッグフードの見直しをしましょう。
ベストなタンパク質量と脂質量
ベストなタンパク質量と脂質量に関しては、専門家によって見解が大きく異なりますが、犬においてはタンパク質量が多く脂質量が少ない方が良いと考えられています。
タンパク質量は、全犬種において20%~50%の間を目安にすると良いでしょう。中型犬・大型犬は20%以上、小型犬に関しは食事量が少なく少量で十分な栄養補給をする必要があることから、22%以上のタンパク質量がベストです。また、脂質量に関しては全犬種において5.5%~15%の間がベストですが、運動量が少ない室内飼育の小型犬に関しては、5.5%~10%を目安にします。ベストなタンパク質量と脂質量は、犬の運動量や飼育環境、個体差によって異なりますので、これらはあくまで目安として考えましょう。
ちなみに、日本が採用しているAAFCO(米国飼料検査官協会)の栄養基準では、大きさ別基準は設定されていませんが、犬においては最低要求量として以下基準が設けられています。
- 成犬のタンパク質量(最低要求量):18.0%以上
- 成犬の脂質量(最低要求量):5.5%以上
愛犬の肥満度合いを確認したい人はBCS(ボディ・コンディション・スコア)を日々確認しながら、食事管理を行いましょう。
散歩でダイエットしてもOK

健康体の犬であれば、体重管理対策として散歩時間を増やして対処するのも良いでしょう。
ただし、過度な運動は犬のストレス要因になることがあるので、愛犬の様子を見ながら徐々に運動量を増やしていくことをおすすめします。
体重管理をしたいフードの選び方
低脂質な動物性タンパク質を選ぼう
体重管理をしたい犬には鹿肉や鶏胸肉(ささみも含む)、馬肉などの低脂質な動物性タンパク質が主原料となっているドッグフードを選ぶと良いでしょう。
消化吸収性の良い、良質な動物の肉を使用していることが大切です。
低GIの食材が入っているものを選ぼう
GI(グリセミック・インデックス)とは、食事後の血糖値上昇度合いを示す数値で、低GIに配慮されたドッグフードは、食後の血糖値の上昇を緩やかにするよう工夫されていることから肥満予防が期待できます。
具体的には、白米やとうもろこし、じゃがいもなどの高GI原材料を使用せずに作られたドッグフードなどがダイエットに効果的です。
繊維量が多いものを選ぼう
ダイエット中の犬の場合、過度な空腹状態を避けるために、満腹感のある繊維量が多めのドッグフードを選ぶと良いでしょう。
なかでも水溶性食物繊維には満腹感を高めるだけでなく、体内で糖質の吸収を抑えて食後急に上がりやすい血糖値の上昇を緩やかにする働きがあります。その他、吸着性があることからコレステロールの低下も期待できます。
無添加のフードを選ぼう
ダイエット中の犬に限ったことではありませんが、ドッグフードは長期継続摂取するものですので、添加物の含まれていないものを選ぶと良いでしょう。犬に及ぼす健康被害に関しては添加物の種類によって異なりますが、体調不良などが高まる危険性があるので注意が必要です。
その他、添加物によって食物アレルギー症状を示したり、下痢や嘔吐などの消化器系症状を示す危険性もあります。
体重管理をしたい時におすすめのドッグフードランキング
- ヒルズサイエンスダイエット 小型犬用4.37
ヒルズのサイエンスダイエット(小型犬用)は、主原料に消化性の高い鶏肉を使用している小粒サイズのドッグフードです。
機能性成分として、骨や関節の健康維持に役立つカルシウムやグルコサミン、コンドロイチン硫酸が配合されており、皮膚や被毛の健康維持をサポートするためにオメガ3脂肪酸&オメガ6脂肪酸が配合されています。
※価格は6月1時点。通常価格 ¥3,281(税込)/5kg 定期便価格 なし 第一主原料 鶏肉 タンパク質 25.7% 原産国 アメリカ エネルギー 313kcal/100g \販売ページはこちらから / - ロイヤルカナン 満腹感サポート4.21
ロイヤルカナンの満腹感サポートは、体重管理が必要な犬のための食事療法食。低脂肪・高食物繊維のドッグフードで、効率的なダイエットを目的に作られています。
食物繊維が多いことから、ダイエット中の犬でも満腹感が得られるよう工夫されており、健康的な筋肉を維持できるようタンパク質の量が調整されています。
※価格は6月1時点。通常価格 ¥2,009(税込)/1kg 定期便価格 なし 第一主原料 植物性繊維 タンパク質 18.0%以上 原産国 フランス、韓国など世界16ヵ国 エネルギー 270kcal/100g \販売ページはこちらから /
まとめ
今回は、体重管理をしたい犬におすすめのドッグフードランキングや肥満対策の必要性など幅広くご紹介させていただきました。
ダイエットを目的としてドッグフードを選ぶ際は高タンパク・低脂質に配慮して、食物繊維が多めに配合されているドッグフードを選ぶと良いでしょう。
また、愛犬の体重測定だけでなく、目安として身体の状況をBCSで確認しながらドッグフードの給与量を見直すことが大切です。