
最近では数多くのドッグフードが販売されていますが、ドッグフードを選ぶ際はその犬に合ったフードであるか否かの判断が大切です。
今回は、中型犬用ドッグフードの特徴やおすすめのドッグフードについてランキング形式でご紹介するので、ぜひご活用ください。
中型犬用のドッグフードの特徴
ボーダーコリーや柴犬など、中型犬は比較的運動量を必要とする犬種が多いため、筋肉の健康維持に配慮したドッグフードが多いです。良質な動物性タンパク質を豊富に使用していることはもちろん、免疫力をサポートできるものを選ぶと良いでしょう。
中型犬に関しては関節形成不全などの発症リスクは大型犬と比較すると低いとされています。しかし、運動量が多い中型犬は四肢や関節の健康維持に役立つドッグフードを選ぶことも大切です。
また、中型犬にはビーグルなどの狩猟犬、またはウェルシュ・コーギーなどの牧羊犬として歴史的に人と共に仕事をしてきた犬が多く、非常にアクティブです。通常の散歩では問題ありませんが、犬も人間同様に激しい運動をすることで呼吸量が急に増えて、その結果活性酸素の発生を促進させます。フリスビーなどの激しいスポーツをする中型犬の場合は、免疫力強化に合わせて、体内の活性酸素除去が期待できるドッグフードを選びましょう。
中型犬用ドッグフードの特徴まとめ
- 高タンパク・中脂質のドッグフード
- 免疫力強化が期待できるドッグフード
- 活性酸素除去が期待できるドッグフード
- 股関節や四肢の健康に配慮したドッグフード
中型犬ドッグフードの選び方

総合栄養食を選ぶ
中型犬は運動量が多いアクティブな犬種が多いので、AAFCOの栄養基準を満たしたバランスの良い総合栄養食表記があるドッグフードを選びましょう。
なお、総合栄養食表記は成分基準を満たしているか否かという判断目安として表記されていますので、ドッグフードの品質に関しては原材料を配慮する必要があります。
粒の大きさで選ぶ
ドッグフードの粒サイズは、2~3㎜(超小粒)、5mm~1㎝(小粒)、1㎝程度(中粒)、1cm以上(大粒)と様々です。中型犬の粒サイズ目安は1cm前後ですが、同じ中型犬でも口腔サイズは異なりますので、愛犬の食べる様子を見ながら判断しましょう。
小さすぎるドッグフードは、誤えんや吐き戻しの原因になるため注意が必要で、食べている時にむせていないかを確認してスムーズに飲み込める、または噛み砕けるサイズを選んであげることが大切です。
動物性タンパク質を選ぶ
植物性タンパク質ではなく、筋肉の健康維持に役立つ消化吸収性の高い動物性タンパク質を使用したドッグフードを選びましょう。
また、タンパク質の質を確認する際は、主原料となっている肉や魚の含有量や質への配慮も重要ですが、使用している動物性タンパク質のアミノ酸スコア(タンパク質の質を判断する上での指標)も配慮して選ぶと良いでしょう。
アミノ酸スコアとは、人における必須アミノ酸バランスを配慮して100を上限として示すタンパク質の評価基準で、質の良いタンパク質に配慮したい場合、この数値を基準に食材を選ぶことができます。なお、アミノ酸スコアに関しては人における必須アミノ酸を基準としているため、犬の場合はこの指標に加えてアルギニンの含有量に配慮が必要です。
アルギニンが含まれている肉の一例
- 鶏肉
- 牛肉
- 鹿肉
- 羊肉
- 馬肉
無添加のフードを選ぶ
中型犬に関わらず、ドッグフードを選ぶ際は無添加ドッグフードを選ぶことをおすすめします。
特に人工添加物は種類によっては、長期継続摂取することで消化器系症状や発がんリスクを高める危険性がある物質もあるので注意が必要。基本的に添加物はペットフード安全法の観点から、害が及ばないよう配合量の上限が設けられているものもありますが、犬のアレルギー発症リスクを高めるなどの観点から、あまり好ましくありません。
また、ドッグフードを中心に食品添加物の中には体内の活性酸素を増やす要因になる物質もあるので、激しい運動をする中型犬の場合は添加物に注意が必要です。
脂質に配慮して選ぶ
運動量の多い中型犬の場合は、適度に脂質が含まれたドッグフードを選ぶと良いでしょう。脂質の一種である脂肪は、糖質やタンパク質が供給するエネルギーの2倍以上を供給することができると言われており、とても効率の良いエネルギー源です。
近年、犬の肥満が増えていることから高タンパク質・低脂質ドッグフードが人気ですが、運動量が多い中型犬の場合は適度な脂質が必要です。
活性酸素除去に配慮して選ぶ
老化や動脈硬化、悪性腫瘍などの原因となる活性酸素が体内に溜まらないよう、抗酸化成分が配合されたドッグフードを選ぶと良いでしょう。
抗酸化成分の具体例としては、「抗酸化ビタミン」であるビタミンEやビタミンC、「カロテノイド色素」であるβカロテンやリコピン、ルテイン、「分解酵素」であるミネラルや亜鉛、セレンが挙げられます。
股関節の健康維持に配慮して選ぶ
中型犬は四肢や関節の健康維持に役立つドッグフードを選ぶと良いでしょう。具体的な機能性成分として、グルコサミンやコンドロイチン、コラーゲンが代表的です。
中型犬に小型・大型犬用のフードを与えても大丈夫か

中型犬に小型・大型犬用のドッグフードを与えても大きな問題にはなりませんが、粒サイズが適していない場合は誤えんや窒息の原因になります。また、運動量が多い中型犬に脂質が少ない小型犬用ドッグフードを継続的に与えると、エネルギー不足が引き起こされる可能性があるため注意が必要です。