
新しく犬を飼うにあたり、最低限のルールを犬にしつけることはとても大事なことです。以前犬を飼ったことがある人でも、しつけに不安のある人もいるかもしれません。
愛犬が、周囲の人に迷惑をかけないために、しつけにチャレンジしてみてください。
今回は、最低限を覚えておけば、愛犬との生活が楽しくなる「しつけ」についてご紹介していきます。
環境変化の対応
しつけをする前にまず、環境の変化に適応させなければいけません。飼い始めてすぐは、家族の構いすぎや元気旺盛で睡眠不足になりがちです。環境に適応させないと、精神的・肉体的にもストレスを感じ、体調を崩す原因にも。犬が走り回っている時は一緒に遊び、寝ている時は起こさずに長時間寝かせてください。
夜泣きする場合は、ゲージの中に毛布やクッションを置き、安心できる環境を作ることをおすすめします。
用語の統一・ルール作り

用語を統一し、ルールを作ることは大切な事です。家族のみんなで「指示語」を決めましょう。人によって言葉を変えてしまうと犬が混乱し、覚えるのが遅くなってしまいます。
例えば、「ダメ」と「ノー」2つの意味は同じですが、どちらかを使うことを統一します。犬が何か悪いことをしたときは、だらだら言うのではなく、一言で簡潔に「ダメ!」と言うことで犬が理解しやすくなります。
トイレのしつけ
トイレシートの設置場所
トイレシートはあまり人が通らない所やハウスの中などに、なるべく多く設置してください。犬は段々とテリトリーが決まってくるので最初は色々な所でおしっこをします。
トイレシートの変え方
1度だけおしっこをしたシートを変える必要はありません。おしっこをしたところを嗅ぎ分けることで、再度そのシートにおしっこをする可能性があるからです。
犬がトイレをするタイミング
犬は基本的に、寝起きやご飯後、水を飲んだ後におしっこをする傾向があります。ソワソワしだしたり、床の匂いを嗅ぎ始めたらおしっこのサインです。飼い主の誰かがシートまで誘導してあげてください。
しっかりとできたら褒めてあげる
シートの上でおしっこが出来たときは、きちんと褒めてください。そうすることで、次のおしっこをその場でしてくれるからです。シート以外の所でおしっこをした場合は、決して叱るのではなく、次のタイミングでシートに誘導してあげましょう。おしっこをした場所は、除菌スプレーで拭いて、匂いを残さないようにしてください。
トイレのポイント
- 叱らない
- テリトリーを見つけさせる
- シートをすぐに変えない
- 行動や変化を読み取る
お手・おかわり・お座り・待て

お座りのしつけ方
第一段階として、お座りを覚えさせましょう。飼い主さん自らが犬の脚をもって折りたたみ、「お座り」の掛け声とともにお座りさせてください。ほぼ完璧にお座りすることができたら、第二段階のお手とおかわりです。
お手・おかわりのしつけ方
お座りした状態で犬の右手を持ってあげ、「お手」といいながら優しく持ち上げましょう。しっかりとお手ができたらご褒美におやつを与えてください。おかわりもお手同様に左手で行います。
待てのしつけ方
最終段階の「待て」です。待ては少し上級ですが、しっかりとした手順で覚えさせてあげればカフェや信号待ちの時に役に立ちます。おやつを見せ「待て」といい、徐々にその場から離れていく練習をさせてください。家族協力のもと、一人が優しく犬をその場に留めて置くのも一つの手です。
散歩のマナー
散歩は犬が生きていく上でとても重要な行動です。長生きするために、散歩は毎日2回行くことを目標にしましょう。初めて家から出る犬は、抱っこして人通りが少ない所を歩いてください。抱っこに慣れてきて、落ち着いたら徐々に歩く練習をし、距離や時間を増やしてください。
散歩する際に心掛けてもらいたいことは以下の通りです。
- 散歩は毎日2回行く
- 隣を歩く癖を付ける
- 信号で「待て」を実践してみる
ごはんのしつけ

ドッグフードは、年齢や体重に合わせてその都度変えてあげてください。現在は、市販の商品から通販の商品までたくさんの商品が存在します。
食事を与える前に、お座りやお手・おかわりなどをしてから与えるようにしましょう。そうすることですんなりと覚えてくれる場合があります。
子犬のごはんに迷っている人は、子犬におすすめのドッグフードをみてフードを探すことをおすすめします。
まとめ
犬のしつけは、早いうちから実行するといいでしょう。しつけは飼い主さんと愛犬、お互いが幸せな生活を送るために必要です。上記に書いていること以外にもたくさんのしつけの方法があるので、覚えてくれないと放棄するのではなく、様々なしつけの方法を試してみてください。
効果がない時は、かかりつけの獣医師やトレーナーに相談してくださいね。