
ドッグフードのタイプは4種類あり、中でも一般的なのがドライフードです。商品数が多くスーパーや量販店で気軽に購入できることもあり、馴染みのある人も多いのではないでしょうか。
今回は、「ドライフード」の特徴やメリット・デメリットを紹介していきます。
ドライフードの特徴
水分量
ドライフード最大の特徴は、水分がほとんど含まれていない点です。
水分不足になる可能性があるので、必ずごはんの近くに新鮮な水を置くよう心掛けましょう。
賞味期限が長い
ドライフードは、賞味期限が長く、保存が手軽にできます。フードは、熱で加工した後に乾燥させているので、商品の劣化原因である水分がほとんど含まれていません。
商品を開封した後、常温で日に当たらない場所に置くだけで保存できるので、飼い主さんの負担が軽減されます。
ドライフードの選び方
国産と海外産どちらを選ぶか
国産と海外産、どちらもたくさんの良いドッグフードが存在します。しかし何を基準に選べばいいのでしょうか?
国産のメリットは国内で採れた肉や野菜を、あまり時間を掛けずに工場まで運べるので保存料を使わずに加工できることです。
これに対し、海外産のドッグフードは長時間かけて海を越えるので、保存料が使われている可能性があります。保存料が使用されているフードは、アレルギーを引き起こすことがあるので注意が必要です。
保存料以外に注意してもらいたい点は、原材料の産地が公開されているかどうかです。公式サイトにしっかりと産地が記載されているフードは、信頼性があり安心して与えられるフードです。
詳しく知りたい方は、国産ドッグフードのおすすめ10選や海外産ドッグフードのおすすめ10選を参考に選んでください。
国産・海外産ポイント
- 新鮮な原材料を使用
- 保存料が使われていないか
- 産地が公開されているか
添加物が含まれていないフードを選ぼう
添加物は原材料だけで補うことのできない栄養素などを添加する「天然由来の添加物」と、長時間の保存や酸化を防止させる「人工添加物」があります。
天然由来の添加物はフードに使用されていても問題ありませんが、人工添加物は愛犬が健康に生活するうえで全く必要のないもの。時には、アレルギーや嘔吐などの症状を引き起こすことがあるので、避けるようにしましょう。
総合栄養食を選ぼう
ドライフードを選ぶ時には栄養価が高くバランスがよい、「総合栄養食」を選ぶようにしてください。
総合栄養食とはドッグフードと水を摂取していれば、愛犬が健康的に生活できる栄養バランスがとれているフードのことです。
ドライフードの保存方法

ドライフードをジッパーバックに分けて、冷蔵庫に保存している人もいるのではないでしょうか。ドッグフードが劣化する主な原因は水分です。冷蔵庫で保管すると水分がジッパーバック内に溜まってしまい、劣化の原因になります。
それぞれのドッグフードによって保存方法が異なるので、公式サイトやパッケージをよく読むようにしましょう。
ドッグフードの中にはパッケージに防湿の工夫がされているものもあります。例えば、馬肉自然づくりではパッケージの外側がクラフト素材、内側はアルミ素材です。クラフト素材は、結露を生じにくくし、アルミ素材は、遮光性・防湿性などの効果があります。
ポイント
- 直射日光が当たらない場所
- 冷暗所
- 密閉して保存する
- なるべく早く消費する
どんな愛犬におすすめか

産まれてまもない幼犬は、顎の骨が形成されていないので、ドライフードを避けてください。歯の形成が完成していく3ヵ月~11歳までの犬は、総合栄養食のドライフードを食べることで一定の健康的な生活を送ることができます。
硬いフードは、同様に顎の力が弱まっていくシニア犬にも向いていないでしょう。
ドライフードとウェットフードの違いは?
主に違う点は、水分量です。ドライフードの水分量が12%以下に対して、ウェットフードの水分量は75%程度です。
ほとんどのドライフードは総合栄養食で、主食のような役割です。ウェットフードは、総合栄養食に混ぜ与える一般食が多く、おかずのような役割です。ご褒美の時など、ドライフードにウェットフードを少し混ぜてあげると良いでしょう。
ドライフードを食べない愛犬は、ウェットタイプのフードをドライフードに添えて与えてみましょう。
ドライフードの製造方法
ドライフードは、メーカーによって各々違う製法で作られています。ここでは代表的なドライフードの製造方法をご紹介します。
- 原料の調達
- ミキサーにかける
- 加熱・加圧・成形
- 乾燥
- 冷却
- コーティング
原材料に含まれている水分は、加熱・加圧によって水蒸気になります。蒸気が抜けた無数の穴が、ドライフード独特のカリカリ感を生み出しているのです。
ドライフードの良いところ・悪いところ

良いところ
- 長期保存が可能
- お皿に添えるだけなので飼い主が楽
ウェットフードやソフトドライフードなどと比べて長期保存が可能で、簡単に保存できます。
ドライフードは、袋からフードを触れずに与えることができるので、飼い主の方は簡単にフードをあげられます。
悪いところ
- 匂いが他のタイプと比べて薄い
- 水分をこまめに摂らなければいけない
ドライフードは匂いが薄いので、食べないときはウェットフードやソフトドライフードを添えて与えてください。
水分量が少ないので、フードと一緒にきれいな水を常に用意してください。
人気のドライフード おすすめ3選
このこのごはんは九州産の低カロリーな鶏ささみや鹿肉を使用し、人工添加物を一切使用していないドッグフードです。
小型犬に対する悩みで多い、体臭や涙やけ、毛並みに効果があるとされている乳酸菌や青パパイヤを配合。小型犬に特化したドッグフードを愛犬に試してみてはいかがでしょうか。
このこのごはんは添加物を使用していない、無添加ドッグフードです。
通常価格 | ¥3,850(税込)/1kg |
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定期便価格 | ¥3,278(税込)/1kg |
第一主原料 | 鶏肉 |
タンパク質 | 22.8% |
原産国 | 日本 |
エネルギー | 341kcal/100g |
全国で有名な水炊き料亭「華味鳥」が開発したUMAKAは、ヒューマングレード食材(人間も食べられる食材)を使用したドッグフードです。
UMAKAは保存料や酸化防止剤などの添加物を一切使用していない安全なドッグフード。その他ウェットフードの「やわか」も販売しているので、チェックしてみましょう。
UMAKAは添加物を使用していない、無添加ドッグフードです。
通常価格 | ¥5,478(税込) /1.5kg |
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定期便価格 | ¥3,278(税込) /1.5kg |
第一主原料 | 鶏肉 |
タンパク質 | 21.5%以上 |
原産国 | 日本 |
エネルギー | 350kcal/100g |
カナガンは新鮮な鶏肉や野菜、海藻、ハーブなどをバランス良くブレンドしており、穀物や人工添加物を一切使用していないドックフードです。
FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)の基準を満たした工場の厳格な品質管理のもと、大量生産をせず注文を受けるごとに製造ています。エネルギーの還元効率が高いので、活発に動く犬や散歩が大好きな犬におすすめです。
また、カナガンは公式サイトやパッケージに記載されていませんが、AAFCOの基準をクリアしている商品です。
通常価格 | ¥4,708(税込)/2kg |
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定期便価格 | ¥3,766(税込)/2kg |
第一主原料 | 鶏肉 |
タンパク質 | 29%以上 |
原産国 | イギリス |
エネルギー | 361kcal/100g |
まとめ
多くの犬が食べているドライフードは長期保存が可能で、飼い主にとっても扱いやすいフードです。
ただし噛む力が必要なので、生後3カ月以内の子犬やシニア犬は避けたほうがいいでしょう。原材料や価格などをふまえた上で、愛犬にぴったりのドライフードを見つけてあげてください。