
犬を飼っている人は定期的に愛犬をトリミングに連れて行かなければいけません。しかし、最近のコロナ事情やトリミング代を考えると、自宅でトリミングが出来ないかと模索しますよね。
もちろん自宅でトリミングをしてもプロのようなトリミングはできませんが、目立った毛を整える程度だったら自宅で十分できます!
今回は自宅で出来るトリミングの方法をご紹介します。
トリミングを始める前に
トリミングを始める前に押さえておきたいポイントをいくつかご紹介します。
トリミングとは?
まず初めにトリミングとはプラッキングやクリッピング、カッティングから成る、毛をカットしたり、刈り取ったりして綺麗に切り揃えて整えることの総称を指します。
- プラッキング:シュナウザーやテリア犬種のトリミング方法
- クリッピング:バリカンなどで毛を刈って形を付ける方法
- カッティング:ハサミなどで毛をカットしながら形を付ける方法
トリミングの頻度は?
犬種によって毛質や毛の長さが異なるため、一概に1ヶ月に1回は必ず行ってくださいとは言えませんが、目安として1~2ヶ月に1回程度行くのがベストです。毛があまり伸びない犬は季節の変わり目(換毛期)などに行くことをおすすめします。
また、希望のスタイルにしたいと考えている人は、日頃からブラッシングなどを行い、月に1回トリミングしましょう。
何を用意すればいいのか
初めてトリミングを行う方は道具を揃えましょう。犬種によってはこれから記載する道具が必要ない場合もあるので、愛犬の毛質や毛量を判断して購入してください。いきなりプロが使うような性能が高いものを購入するのではなく、通販や市販のもので試してみましょう。
カットハサミ

自宅でトリミングをする際に必ず必要になるハサミ。自宅にあるハサミだとほとんどの人が失敗する傾向にあるようです。これは動かさない静刃(受け刃)と動かす動刃(切り刃)の使い分けがうまくできないからです。
飼い主さんが髪を切りに行ったときに、美容師さんが使用している静刃側に小指をかけるフックがついたハサミを購入しましょう。
梳きバサミ
梳きバサミを使うタイミングは長さはこのままで、毛量を減らしたいときに使用するハサミです。長さを変えずに余分な毛だけを処理できるので、全体のバランスを崩すことなくスッキリとした仕上がりにしたい人におすすめ。毛量が多い犬は、毛に熱を溜めがちなので定期的にハサミで梳いてあげる必要があります。
ブラシ
ブラシはお風呂の後やトリミングしている最中に出たムダ毛を取り除くのに使用します。ブラシを嫌がる犬が多いので、日頃から散歩終わりやお風呂終わりにブラッシングして、ブラシに慣れさせてあげましょう。
コーム(クシ)

コームはハサミで皮膚を傷つけないために使用する道具。また、毛の長さを調整できるアイテムとしても使用します。コームはピンの間隔が2つあるコームを選ぶと、細かい毛の作業が簡単にできるのでおすすめです。
バリカン
広くカットできて、長さを一定に調整できるため、短時間でカットしたい人におすすめです。その他にも、足の裏や肛門近くのハサミで切りづらいところをカットできます。大きめのバリカンと小さめのバリカンが販売されているので、どちらか使いやすい方を購入しましょう。
爪切り

犬も人間同様に爪が伸びてきます。伸びた爪は私たちが引っ掻かれると痛いですし、犬が身体を掻くと皮膚を傷つけてしまう恐れがあるため、定期的に切ってあげてください。切った後の爪が尖っていて気になる人は、爪切りと一緒に「爪やすり」を購入して爪を滑らかにしましょう。
シャンプー
シャンプーは人間用のシャンプーではなく、犬用のシャンプーを購入して使用してください。耳や目などには、極力水を触れずに洗ってあげることがポイント。愛犬にストレスを感じさせないように優しく、手早く行いましょう。
ドライヤー
ドライヤーは本来、こまめに温度や風量が調整できる犬用のドライヤーが好ましいですが、普段飼い主さんが使用しているドライヤーでも問題ありません。ただ、適当にドライヤーをすると犬種独特のクセ毛になってしまうので注意!適度な距離を保ちながらコームを使って乾かしてあげると、ふわふわで毛並みの綺麗な愛犬に仕上がります。
トリミングの準備と体調

トリミングを開始する前にまずは、愛犬の体調管理を行いましょう。これはプロのトリマーも必ず行うことなので、絶対に行ってくださいね。なるべく愛犬の体調が目に見えて良く、リラックスしている日を選ぶのをおすすめします。
チェックする項目
- 皮膚の状態
- 怪我をしていないか
- 食後は避ける
- 興奮していないか(リラックスしていればOK)
体調管理を行って大丈夫そうだったら、いきなりカットするのではなく、シャンプーやブラッシング、耳掃除、爪を切ってからトリミングに取り掛かりましょう。
切る手順とやり方
ここでは実際に飼い主さんが愛犬をトリミングすることを想定した、手順をご紹介していきます。ぜひ、こちらを参考にトリミングを行ってみてください。
1.足のカット
いきなり身体の毛をカットするのではなく、肉球と肉球の間にある足裏の長い毛を処理することから始めることをおすすめします。
- 愛犬を抱っこして嫌がらない体勢にします。
- 肉球と肉球の間の長い毛をカットします。(バリカンorハサミ)
- 丁寧に一本一本処理します。
- 足裏を地面に着けて、指先全体が丸く見える様に毛を整えます。
2.耳周り
愛犬の耳周りの毛は犬種によって様々なため、少し長いなと感じたらカットするようにしましょう。耳の毛が伸びていると通気性が悪くなり、耳の炎症などを引き起こす原因になります。まずは耳の内側と外側の伸びた毛をカットします。耳を傷つけないように、コームを使って少しずつカットしましょう。
3.胴体
胴体は広い範囲をカットするので比較的簡単にできます。まずはコームで毛を整えてあげて、ハサミで希望の長さまでカット。その後にバリカンで表面をなぞるように刈ると凹凸なく仕上がります。
胴体は広い範囲なので時間が掛かり、愛犬にストレスを与えてしまうことがあるため、おやつなどをあげてリラックスさせてあげましょう。
4.顔周り
顔周りのカットは嫌がる犬が多いので、目や口を傷つける事故が発生しがちです。バリカンは使わずに、ハサミで慎重にカットしていきます。怪我をさせないためにハサミ全体を寝かせながら作業するこを意識してください。
豆知識!暴れる犬をリラックスさせる方法
犬は初めての環境だったり、飼い主さんが慌ただしく行動していると警戒心を抱く動物です。まずは、日頃行っているスキンシップやマッサージを行いましょう。マッサージは集中力を高め、攻撃性を緩和させてくれる効果があります。
マッサージはもし愛犬をトリミングサロンなどに連れて行った時も使えるので、日頃からマッサージを行っておくことをおすすめします。
番外編:サロンやトリマー学校の場合
今回は自宅でトリミングしたいけど、どうしてもできない理由がある人のためにトリミングサロンとトリマー学校で行う場合の相場をご紹介します。

トリミングサロンの場合
ここまで自宅で行うトリミングのやり方を聞いて、自信がないという人はトリミングサロンでカットしてもらうことをおすすめします。トリミングサロンによって値段は変わると思いますが、目安として¥3,000~¥10,000の間だと言われています。
犬種別の値段
- 小型犬:¥3,000~¥8.000
- 中型犬:¥5,000~¥8.000
- 大型犬:¥7,000~¥10,000
愛犬の毛玉が多い場合には、サロンによって割増しになる可能性があります。日頃から散歩終わりにノミがいないか見るついでに、ブラシで毛を整えてあげると安く済む可能性があります。
トリマー学校の場合
実はみなさんにあまり知られていませんが、トリマーの学校でもトリミングをしてくれるところがあります。学生に対して犬が足りていないということもあり、カットモデルを求めている専門学校があるので、定期的に確認しておきましょう。相場はトリミングサロンよりも安い、2,000円前後で受けられるところがほとんどです。
トリミングを終えて
愛犬の毛質を改めて見て、ごわごわしていたり、質が悪いと感じた人が少なからずいると思います。実は、愛犬の毛質を決めるのは毎日与えているドッグフードなので、これ1つを変えれば愛犬の毛質がグンっとよくなる可能性があります。
今回は毛質の改善に評判がある「このこのごはん」ドッグフードをご紹介します。
このこのごはんは九州産の低カロリーな鶏ささみや鹿肉を使用し、人工添加物を一切使用していないドッグフードです。
小型犬に対する悩みで多い、体臭や涙やけ、毛並みに効果があるとされている乳酸菌や青パパイヤを配合。小型犬に特化したドッグフードを愛犬に試してみてはいかがでしょうか。
このこのごはんは添加物を使用していない、無添加ドッグフードです。
通常価格 | ¥3,850(税込)/1kg |
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定期便価格 | ¥3,278(税込)/1kg |
第一主原料 | 鶏肉 |
タンパク質 | 22.8% |
原産国 | 日本 |
エネルギー | 342kcal/100g |
まとめ
犬も繊細な生き物なので、いつも体験したことがないことをいきなりされると驚いて興奮状態になってしまいます。トリミングをする際には、慣れさせておやつなどを上手く使いながら行いましょう。
コロナの影響で人が密集するところは避けたい、トリミングサロンに行かずに手頃に毛をカットしてあげたいと考えている人は、ぜひ自宅でのトリミングに挑戦してみてくださいね!