犬を飼育するにあたって「食糞」に悩む飼い主さんは数多くいます。特に、子犬に多く見られる現象のひとつ。
飼い主にとってはありえないという行動でも、犬にとっては自然な行動なんです。
そこで今回は犬が食糞をする理由や原因、対策をご紹介していきます。
なぜ犬は食糞をするの?

犬の習性として、母犬は子犬の排泄物を食べたり舐めたりすることで、生活している場所を清潔に保とうとするからと考えられています。
また、犬の祖先の話にまでさかのぼると、野生で生活してたころは十分な栄養源がなかったため、他の動物の排泄物を食べて足りない栄養を補っていました。このように、犬にとっての食糞は、生きる上では当たり前な行動でもあるのです。
食糞は普通のこと
飼い主さんは犬の食糞に対して、過剰に心配する必要はありません。特に、子犬期によく見られる行動であり、成犬になるにつれて自然に治まるでしょう。
しかし、食糞には寄生虫の問題や口臭の悪化を招くため、させないに越したことはありません。したがって、食糞が犬の習性だということは理解しつつ、できる限り早めにやめさせる対策が必要です。
食糞をする原因
昔のように野生で生活していない犬は、生活環境が食糞の原因となっていることも。まずは原因を知り、対策をとりましょう。
ここでは4つの原因を紹介しますので、当てはまる項目がないかチェックしてみてください。
食べられるものと勘違いしている
犬は食べられそうだと感じた物は、すぐに食べてしまう習性があります。それが餌のニオイがついた排泄物ならば尚更。その他、質の悪いドッグフードを与えている場合は、 上手く消化されずに排出されるため、餌と勘違いしていることも原因です。
食事や栄養が足りていない
お腹が空いていることで食糞をすることもあります。食事の回数や給与量が適切でないことや胃腸の働きが弱く、栄養を十分に吸収できていないことも考えられます。
綺麗にしたいから
犬は綺麗好きな動物なので、生活環境を綺麗にするために食糞をしている可能性があります。また、いつも排泄物を片付けてくれる飼い主さんの真似をして、自分で片付けようとしている可能性も。
遊んでいる
犬が退屈しているときに、遊びの延長として食糞をしているとも考えられます。排泄物をおもちゃとして認識しているのでしょう。
食糞をする原因まとめ
- 餌と勘違いしている
- 食事の質が悪い、栄養が足りていない
- テリトリーを清潔に保ちたい
- じゃれて遊んでいる
食糞をやめさせる方法
最後に、犬に食糞をやめさせるための具体的な方法を解説していきます。犬の性格や生活環境をもとに、愛犬に合っている方法を試してみましょう。
しつけをする
噛み癖や食糞癖のある犬用に、嫌なニオイのするしつけ用のスプレーが販売されています。やり方はスプレーを排泄物に振りかけることで、犬が排泄物は嫌なものだと認識し食糞をやめます。
すぐに片付ける
犬が排泄物を出したら長時間放置せず、すぐに片付けましょう。特に、子犬のうちは片付けによる対策が最も効果的です。
子犬期に食糞の経験をさせなければ、そのまま食糞をしない成犬へと育っていきます。そもそも食糞できる環境を作らないことを意識し、対策を行ってみてください。そのためにも、犬が排泄物をする時間帯やタイミングを把握しておきましょう。
お腹を満たしておく
お腹が空いていることが原因で食糞している場合は給餌量を変えず、回数を増やす方法がおすすめ。朝と夜の2回に分けているのだとしたら、お昼に1回追加してみましょう。犬のお腹の中を常に満たしてあげることで、食糞防止が期待できます。
ドッグフードを変える
上記の対策をしても食糞の改善が見られない時は、ドッグフード自体に原因があるとも考えられます。現在与えているドッグフードの成分表を確認し、栄養バランスが摂れているかを見直しましょう。
栄養が不足しているようなら、栄養バランスに優れた総合栄養食などに変えてもOK。どうしてもドッグフードを変えられない場合は、足りない栄養素をサプリメントやおやつで補うのも効果的です。
おすすめのドッグフード
全国で有名な水炊き料亭「華味鳥」が開発したUMAKAは、ヒューマングレード食材(人間も食べられる食材)を使用したドッグフードです。
UMAKAは保存料や酸化防止剤などの添加物を一切使用していない安全なドッグフード。その他ウェットフードの「やわか」も販売しているので、チェックしてみましょう。
UMAKAは添加物を使用していない、無添加ドッグフードです。
通常価格 | ¥5,478(税込) /1.5kg |
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定期便価格 | ¥3,278(税込) /1.5kg |
第一主原料 | 鶏肉 |
タンパク質 | 21.5%以上 |
原産国 | 日本 |
エネルギー | 350kcal/100g |
獣医師に相談する
様々な対策を行っても解決できない際は、一度獣医師に相談しましょう。犬の消化器の異常によって、食糞をしている可能性があるからです。また、すでに食糞の経験がある犬の場合は、お腹に寄生虫がいることも考えられます。
獣医師に相談することで、原因と対策の両方を一度に知ることができます。受診する際には、犬の排泄物を実際に持っていくことで、より正確な診察結果を受けられるでしょう。
対策をする際の注意点

しつけで叱るのはNG
食糞のしつけをする際に叱るのはNG。叱ると犬は飼い主さんに構ってもらえると勘違いし、気を惹くために食糞を繰り返すようになります。
犬が見ていないうちに片付ける
片付ける際の注意点として、犬の見ていないうちに行いましょう。見ているところで片付けると、自分のおもちゃを取り上げられたと勘違いし、排泄物の取り合いのような状況になってしまうことがあるからです。
餌や他のおもちゃで注意を引き、そのうちに手早く片付けることをおすすめします。
回数を増やしても量を増やさない
回数を増やすにともない給餌量を増やせば、愛犬の満腹感は満たされ、食糞はなくなるかもしれません。しかし、量や回数が増えると肥満になり、病気のリスクが高くなることも。
どうしても現在の給餌量で満足しないという場合は、低カロリーなおやつなどを併用して与えるといいでしょう。
Q&A
まとめ
犬の食糞は習性によるものなので、異常な行動ではありません。しかし、衛生面や寄生虫のリスクを考えると、やめさせるのが望ましいです。
まずは食糞の原因を突き止め、その後しつけや食事管理といった対策を行っていくようにしてください。一向に改善が見られない場合は体の異常であるとも考えられるため、獣医師に相談しましょう。
年齢に関係なく食糞は起こりうる問題。適切な対策で改善を行っていくことが大切です。