鹿肉は、成犬からシニア犬の食事で理想のタンパク源とされています。
犬の祖先であるオオカミが主として食べてきた栄養バランスの良いお肉で、他の肉類と比べてアレルギーになりにくいのが特徴。また高タンパクで脂質が少ないため摂取カロリーを抑えたい場合に向いています。
今回は、「鹿肉」が人気な理由を紹介します。
鹿肉ドッグフードが人気の理由は?

高タンパク・低脂質・高鉄分
エゾシカを例にあげると牛肉に比べてタンパク質は約2倍、鉄分は6倍、、脂質が1/10というヘルシーなお肉です。鶏肉のように低脂質で、レバーのように鉄や銅などのミネラル類が豊富に含まれています。
脂質の中には、DHAやアセチルカルニチンが牛肉よりも含まれていることがわかっています。DHAやアセチルカルニチンは、認知症や記憶力の向上効果があり、シニア犬におすすめできます。
原材料 | 鉄分 | タンパク質 | 脂質 |
---|---|---|---|
鹿肉 | 6mg/100g | 26g/100g | 3g/100g |
牛肉 | 0.8mg/100g | 15g/100g | 35g/100g |
豚肉 | 0.5mg/100g | 18g/100g | 10g/100g |
鶏肉 | 0.4mg/100g | 22g/100g | 4g/100g |
表を見てわかる通り、鹿肉は他の肉類に比べ、タンパク質が高く、脂質が低いです。少ない量でも十分なタンパク質を摂取することができ、脂質を最大限抑えられます。
野生と家畜の違い
家畜動物と野生動物は、環境や食料が違います。例えば、食用牛は牛舎の中で運動をさせず、穀物を与えることで脂肪を蓄え、オメガ6過多(必須脂肪酸の油)の高タンパク・高脂質な美味しいお肉が出来上がります。
大自然の中で生き抜いている、野生の鹿は伸び伸びと育つので家畜とは違い高タンパク・低脂質でヘルシーなお肉が出来上がります。
アレルギーが出にくいタンパク質
食物アレルギーがでる可能性がある主原料には、牛肉や豚肉があります。現在、鹿肉や羊肉・馬肉などはアレルギーが出にくい食材として人気があります。
鹿肉ドッグフードをおすすめする犬
- アレルギーが気になる犬
- 体重管理をしたい犬
鹿肉の良いところと悪いところ
良いところ
- アレルギーが出にくい
- 高タンパクで低脂肪
鹿肉は、アレルギーがあまり出にくい食材なので、牛肉や鶏肉にアレルギーがある犬に重宝されています。
エネルギー量が少ないですが、高タンパク質・低脂質なので、筋肉を落とさずに体重を落とすことができます。
悪いところ
- 少し高価になる可能性がある
- 鹿肉は供給が安定しない
鹿肉などのジビエは猟師が捕獲できない場合があるため、市場に流通する機会が少なく高価になりがち。材料が値上がりすれば、ドッグフードも値上がりしてしまう可能性があります。
したがって、鹿肉を愛用するなら複数のブランドを試しておくと良いかもしれません。
鹿肉が使用されているドッグフード

鹿肉は手作りご飯としても重宝されている
鹿肉は、ドッグフードのトッピングとしても人気があります。調理の仕方によりますが、低温で調理された鹿肉は、胃腸に負担をかけにくく、少量でも十分な量のタンパク質を摂取できます。
ほとんどの鹿肉ミンチはバラ凍結なので、使いたい時に使いたい分だけ使用できます。
解凍方法
- 使用する分をお皿に移す
- ラップをかける
- 20~30秒毎に様子をみて解凍する
- 解凍したら温度をみてドッグフードに盛り付ける
今回はTASHIKAが販売している鹿肉ミンチをご紹介します。野生鹿の増加が問題視されていた兵庫県多可町。獣害駆除されていた鹿をドッグフードに有効活用しているのがTASHIKA鹿肉ドライドッグフードです。
TASHIKAが販売している鹿肉ミンチは、愛犬への手作り食を作りたい人やドッグフードに混ぜて与えたい人用に作られています。この鹿肉ミンチは、嗜好性を高めるためにわざと血抜きを少なめにしています。犬の祖先であるオオカミが食べていた鹿を忠実に再現しようとしている証拠ですね。
鹿肉で注意すること
野生の鹿は自然の中で生きているため、おのずと寄生虫やE型肝炎ウィルスに感染している可能性があります。
日本の法律は、鹿を食用に解体するときに病気の検査が義務付けられていないので、鹿肉を使ったドッグフードの購入を考えている人は、公式サイトや直接業者に連絡を取り、購入するのをおすすめします。
- 保健所の食肉処理業の営業許可を得ている
- 工場の安全性
- 国産の鹿肉を使用しているのか
おすすめの鹿肉ドッグフード
TASHIKA鹿肉ドライフードは地元の材料を使い、地域連携で生産しているドッグフードです。犬の祖先であるオオカミが主原料としていた鹿肉を主原料に使っているため、アレルギーが出にくいドッグフードです。
製造過程で独自圧縮製法を採用。低温で水分を効率よく蒸発させ、素材の旨みや香りを凝縮しているこだわりがあります。
通常価格 | ¥2,400(税抜)/1kg |
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定期便価格 | ー |
第一主原料 | 鹿肉 |
タンパク質 | 38.0%以上 |
原産国 | 日本 |
エネルギー | 397kcal/100g |
まとめ
鹿肉ドッグフードが気になっていても、手を出せずにいた人は多いのではないでしょうか?他のドッグフードの原料と比べてアレルギーが出にくく、高タンパク・低脂質なので、アレルギーが気になる犬やシニア犬は特に試してもらいたい商品です。